令和6年3月5日 更新

「弘前大学闘争関係資料」の利用について

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弘前大学闘争関係資料

弘前大学闘争関係資料 表紙

点数:1,505点

目録:「弘前大学学生運動宣伝用印刷物」(PDFファイル:465KB) 「還付証拠品」(PDFファイル:103KB) 

「弘前大学新聞 号外」(PDFファイル:94KB) 「暁の機動隊導入(弘前大学紛争の記録)」((PDFファイル:116KB) 

「新聞記事」(PDFファイル:131KB)

(令和6年[2024]3月1日 貴重資料指定)
 1960年代末から1980年代にかけて,当時の学生の作成したビラ,撮影された写真類を中心とした資料コレクション。弘前大学附属図書館には『弘前大学二十年史』(1973年)『弘前大学50年史』(1999年)を編纂する過程等で,本学の卒業生や教職員らから提供されたさまざまな資料が所蔵されていた。そのうちの一部が,このコレクションの中心である。
 1960年代から1970年代当時,全国の大学等で大学運営や戦争などをテーマに,学生たちや教職員有志等によってさまざまな異議申し立てがおこなわれた。このコレクションはその記録の一環として位置付けられるものであり,本学でもそうした動きがあったことが当事者らの手によって記されている貴重な資料である。
 全国の大学生や若者たちに,当時どのようにして異議申し立ての運動が広がっていったのか,運動は各地域の大学生や若者たちにどのように経験されたのかという点は,いま,現代史研究の大きな課題のひとつとなっており,このコレクションは今後の研究に資するものである。
 本学に関しても,すでに研究者による研究や当事者による著作,博物館企画展示等として研究成果がある。当資料に関心がおありの方は、ぜひこれらの関連文献もご覧いただきたい。

 このコレクションの一部は,長年にわたり当館の開架書庫「郷土図書」に配架されていた。当館は,弘前大学「大学闘争」関係資料が代替不可能な価値を持った歴史資料であると考え,資料を恒久的に保全するため,開架書庫から閉架書庫に移してファイリングや目録作成などの保全・整理作業をすすめた。当館は当時の大学内外の公論のなかにあったこれらの資料の来歴を尊重し,同資料をさまざまな学問分野の研究や教育等に役立てていただけるよう,閲覧や複写(撮影)のために供するものである。

               (弘前大学人文社会科学部 准教授 白石壮一郎)

(1)弘前大学学生運動宣伝用印刷物①~⑩(点数: 1,480点) 
 この資料は1967年~1979年に弘前大学職員が収集したビラ類・機関紙・新聞で,ビラ類がほとんどで,1969~1970年のものが7~8割を占めている。ビラ類には職員が入手した年月日がゴム印で押印されているか手書きで記載されている。①~⑩の区分は当時の綴りの単位で番号付けもほぼ綴りの順番となっている。そのため一部発行日が前後しているものがある。①~⑨が文京キャンパス,⑩が農学部キャンパスで入手されたものである。発行日または入手日は次のとおりとなっている。
 ① 1968.6.28, 1969.2.1~9.17
 ② 1969.9.17~10.21
 ③ 1969.10.24~12.24
 ④ 1970.1.16~4.30
 ⑤ 1970.5.1~7.1
 ⑥ 1970.7.1~12.26
 ⑦ 1967.6~1973.12.18
 ⑧ 1971.1~1972.10.25
 ⑨ 1974.1.16~1979.1.25
 ⑩ 1968.10~1970.4.9

(2)東京地方検察庁還付証拠品(点数: 17点)
 この資料は平成27年3月に東京地方検察庁から弘前大学に返還された還付証拠品で総務部より附属図書館に移管されたものである。資料は1985年~1986年のもので冊子・ビラ・機関紙・ゼッケン・ポスター類となっている。

(3)弘前大学新聞 号外(点数: 6点)
 弘前大学新聞会(日本民主青年同盟系)が発行していた「弘前大学新聞」の号外として発行されていたものである。

(4)暁の機動隊導入(弘前大学紛争の記録)〔スクラップブック1冊(写真73枚)〕
 全共闘大学本部封鎖解除のために機動隊が導入された1969年9月27日から1970年1月頃までの写真73枚をスクラップブック1冊に貼り付けたものである。表紙の下部に鉛筆書きで「教養部学務係長より[平成]3年3月7日」とあり,大学本部か附属図書館に寄贈されたものと思われる。寄贈等の経緯は不明。一部日付と説明があるがほとんど写真のみである。

(5)新聞記事〔フラットファイル1冊(記事:コピー13件, 原紙1件)(新聞1部)〕
 1969年6月29日~1970年9月7日の新聞記事

関連文献等